北陸満友会の会員様向けにGoogleマップ講習会を行いました。
戦中戦後の満洲での体験を語り継ごうと発足した北陸満友会は昨年10周年を迎えたそうで、体験者が今後もっと少なくなることを想定し満州での軌跡をGoogleマップ上に残していきたいという目的があります。
ところが、といっては失礼にはなりますが、この会の会長である宮岸さんが今年90歳になるとか。
その他のメンバーも80歳越えの方々です。
有志でお手伝いしている中には20代の方もいらっしゃるようですが、宮岸さんはこの80歳以上の方々の力を借りて満洲の軌跡をデジタル上に残そうとおっしゃるのです。
宮岸さんの構想は素晴らしいのですが、果たしてGoogleマップで検索し地域を限定し保存し共有したり、経路を登録なんてことができるのか?
大方の方々と同じく私もムリではないか?とは思いましたが、これまでもムリを「できる」に変えてきた宮岸さんのことだからやるのだろうなと思い、それなら、Googleを安全に使えているかを確認しながら、まずはGoogleマップを触っていただくところからと思い今回の講習会が実現しました。
会長のい宮岸さんはスーパーじーさんなので、この講習会の段取りはLINEやメールで何の問題も行えます。
でもやはり、参加者は大丈夫なんだろうか?と不安は拭い去れません。
今年、90歳になるよ。とおっしゃっている会長の宮岸さんです。
マイクなしでも会場に声が通ります。
集まった参加者は10名。
やるしかありません。
現在どういう状態で参加者のみなさんがスマホをつかえているのか?
そこが一番知りたいところでした。
「みなさんのスマホはiPhoneですか?それ以外ですか?」
とちょっと質問してみましたら、
1人以外は皆さん自分のスマホがiPhoneかそうでないのかを理解しておりました。
ちょっとほっとしました。
そして、難なくGoogleマップアプリを開くところまで行き、
「検索して目的の地図を表示させ、その地図をリストを作ってその中に保存する」
を練習しました。
やっていくうちに「これは、こういう時に使えますね」とアプリの特徴をつかんで自身の日常のどんな場面で使えるのかを想像できた方もいらっしゃり、少し時間はかかるけれど、宮岸さんの計画は達成されるかもしれないな。
と思いました。
私としては、マップを使える以前にスマホを安全に使えているのかが気になっていたので、講習の前半はアプリケーションのセキュリティについてお話しました。
2段階認証というキーワードと、それをやった場合におこるいつもと違うことなどをお話しました。
今回テキストを準備したいと強く申し上げたのも、マップの使い方云々もさることながらセキュリティについて
自宅に帰ってご家族と復習してほしかったこともあります。
私のスマホも乗っ取りとか会う可能性があるのか?
乗っ取りあったらどうやってわかるのか?
という質問もありました。
もちろん、どんなスマホでも乗っ取り以外にも起こるケースはあり、そこから守るには、自己防衛をすることが大切で今その一番セキュリティが強いだろうやれることは「2段階認証」であることをお伝えし、また、何かあった時に最初に知るのはスマホで繋がっているお友達や家族の場合が殆どなので、周りの親しい方たちと常日頃からコミュニケーションをとっておき、「いつもと違う」ということに早く気が付いてもらって連絡が来るようにするのが一番だということもお伝えしました。
マップ自体はそんなに難しいアプリではないので、検索と、リストの作り方をお教えし保存を1、2回やってみたら、「ホワイトボードに5つほど地名書いてください」と声が上がり、それを見ながら同じリスト中に保存してそれを後から見ることが全員できました。
この後は、できるだけ触ることがうまくなる一歩なので、コツコツ楽しんでいただければ、宮岸さんが考える世界も実現できそうです。
ただ、どうしても、サクサクとはいかない作業なので、手伝っていただけるボランティアスタッフも見つかるといいな。
と思っています。
宮岸さんのホームページからご連絡をお待ちしております。