節約の目的は明確に

今月に入ってよく出る話「節約」

物の値段が上がったことがきっかけに何か節約するものがないかとあたりを見回しているという方は少なからずいらっしゃるのではないでしょうか?

 

一般家庭の話はちょっと横に置いておいて、

ビジネス上の話だと、「節約」の向こう側にあるものが見えていないといかんよねというお話をします。

 

 

節約の目的は何?

ということです。

 

例えば、大きなコピー機に毎月リース代がかかっている。このお金がもったいない。このリース代がなければ現状たすかるのではないか?

例えば、事務所を借りている。この家賃がなければ現状助かるのではないか?

 

節約というとついつい毎月かかっているランニングコストに目が行ってしまいますよね。

私も最近今乗っている車が必要なのか?を真剣に考えてます。

何しろ、乗らないためにバッテリーが上がってしまい交換となった購入2年の普通車です。

いるか?と考えますよ。ほんと。ランニングコストも、ローンも結構な圧迫感がありますもの。

 

さて、場当たり的にランニングコストがかかるからやめる。

となりがちですが、そもそもそれは何のためにあったのか?ということを考えなくてはいけません。

 

その代わりとなるものが必要ないのだったらそれは「無駄」なものなので「要らない」という決断もできますが、

例えばコピー機なら、それはそもそも何を印刷したくて、この数年何に使ってきたのか?ということを私は聞き取ります。

 

テキストを印刷するために。

という回答が来た場合、それが年に何回必要で、何部必要で、そのテキストは何ページあるのかを伺います。

年に数回しかなく、1回あたり50や100やという印刷部数ではない限り、しかも1テキスト数百ページの場合、世の中にもっと便利なものがあるかもしれないという情報を差し上げます。

 

10年前に導入したコピー機。

当時はコピー機に勝スピードと単価で印刷できるものはなかったかもしれません。

でも、今は冊子印刷が小ロットでも安価になってきました。

無線綴じ印刷で周りをきれいに断ち切ったちゃんとした冊子として手元に来ます。

オフラインで使用するのなら参加者に手渡しができるので配送箇所は一か所となり配送料も割安になります。

しかも綴じたり穴をあけたりなんて作業がいらない。

 

もしオフラインなら、いっそのことPDFでデーターでお渡しするという方法もあるはずです。

 

コピー機のランニングコスト、作業コストを考えたら冊子印刷としてアウトソーシングに変更するという方法や、PDFデータでお渡しするという方法を考えてみるのもよいでしょう。

 

 

ただ、自分たちで印刷して、自分たちで綴じてはそのままで、

コピー機を手放してインクジェットプリンターに変更する。

その方がランニングコストがかからないし。

というのはちょっと待ってとなります。

 

お金をかけない分自分たちの手間がかかってもしょうがない。

という考えは生産性が上がらずネガティブな選択肢のようにも感じます。

 

「節約」の理由がもしも、

「最近売上あがってないしな~」だったら、無駄な経費がないか洗い出すのはもちろん良いと思うのですが、事業をたたむわけではないのですから、「上がらない売り上げをどうやってあげていくのか?」もしっかりと考えていかないと、本当は経費の節約をもっとやって広告宣伝費を作り出すところまで考えないといけないかもしれないのに、何やってんの?ということにもなりかねません。

 

こういう課題にぶち当たった時には、利益を上げていくということがわかっている人間と雑談でもいいので話すということで自身の頭の中を整理できます。

決断するのは経営者です。

無駄を計算して、広告をうちたい、これもまた広告をうって何をどうしたい?を明確にしましょうね。その話はまた別の機会に。